輸出梱包の手順
EXPORT
PACKING
輸出梱包は、製品の形状、重量により、梱包形式も様々ですが、
ここでは輸出梱包でよく用いられる密閉木箱梱包(ケース梱包)の
手順をご説明いたします。
右の医療機器の輸出梱包を例にしてご説明します。
防湿防錆のために、バリア材を用いた真空包装が用いられます。
1.腰下(スキッド)の製作
スキッドを製品底部に合わせて作成
製品を載せる台座のことを腰下(スキッド)といいます。
腰下は製品の重量を受けるもっとも重要な部分で、この上に製品を固定します。
製品重量、形状に基づき使用する部材の必要強度を計算します。
使用する部材が決まったら、製品寸法に合わせて、スキッドを組み立てます。
スキッドに負荷床材を打ち付けたところ
輸出梱包でよく用いられる木箱は密閉タイプのものです。
スキッドはベニヤ板(無負荷床材)で密閉し、その上から製品重量を支える負荷床材を釘打ちします。
2.製品をスキッドに乗せる
スキッドの上にバリア材をセット
海上輸送が主な輸出梱包においては、輸送中の錆の発生を抑えるために防水防湿の効果のあるバリア材を用いたバリア梱包がなされます。
スキッドの上にまずバリア材をセットします。
製品のセット
バリア材の上に内容品をセットします。
底部の固定、乾燥剤の封入
今回は内容品上部から固定することが難しいので、内容品底部をボルトでしっかり固定します。(アンカーボルト)。
また、バリア材の内部に、輸送期間に応じた十分な量の固定乾燥剤を封入します。
3.バリア包装(密閉真空包装)
スキッドを製品底部に合わせて作成
熱はんだ小手を使い、アルミ製バリアを熱封緘し密封します。
このようにして製品を外気から遮断します。
密閉が完了
密閉が完了。
バリア内の空気を抜く
専用の機械を用い、バリア内部の空気を吸入、脱気します。
真空包装と呼ばれる所以です。
このようにしても完全な真空状態にはできませんが、できる限り内部の空気を抜きます。
脱気後、専用ラップで包む
脱気完了後、専用の大きなラップ(ストレッチフィルム)で製品全体を包みます。
このようにバリア包装は、
1.バリア材で外気を遮断
2.乾燥剤を封入して内部の湿気をとる
ことにより、バリア内部の湿度を低く保つことにより、錆の発生を抑える効果があります。
同封物を固定する。
付属の部品などを同時に梱包するため、
適切な方法で同封物を固定します。
4.つま板、側板の立ち上げ
つま板を立ち上げたところ
まずはつま板(幅、高さで囲まれた面)を立ち上げます。底部を釘で固定します。
側板を立ち上げる
次に側板(長さと高さで囲まれた面)を立ち上げます。
側面がすべて立ち上がったところ
側面がすべて立ち上がった状態です。
5.天井板の取り付け
天井を支える梁を取り付ける
つま板、側板が立ち上がったところで、今度は天井部に梁(はり)を取り付けます。
梁(はり)とは天井板を支える部材。
天井板を取り付け、完了
梁(はり)の上に天井板を取り付けます。
ケースマーク等を施す
荷主様の指示どおり、ケースマーク、取り扱い注意マーク必要なを施します。
必要に応じ、角金等で補強します。
これで、梱包完了です。
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